欧州中銀、マイナス金利

 欧州中央銀行(ECB)が5日、政策金利を過去最低の年0・15%とし、民間銀行がECBに預金する際に適用する金利を現行の0%からマイナス0・1%に下げました。主要な中央銀行がマイナス金利を採用するのは初めてのことです。

 ECBが同日発表した2014年から16年の消費者物価上昇率見通しでは、14年が1・0%から0・7%と3月時点から引き下げられています。3日に発表されたユーロ圏の5月の消費者物価指数(速報値)も、前年同月に比べて0・5%の上昇にとどまっており、前月に比べプラス幅は0・2ポイント縮小。ユーロ圏の消費者物価は8カ月連続で1%を割り込んでおり、ECBのドラギ総裁は「低インフレの長期化は容認できない」とし、市場ではマイナス金利の導入を予想する声が上がっていました。

 ギリシャに端を発した欧州債務危機、最悪の事態は脱したものの、欧州経済の回復は遅れているようです。市場ではEUが日本のようなデフレに陥る可能性が指摘され、ECBは大胆な金融政策に打って出ましたが、効果は不透明で、ECBが銀行から資産を買い取って市中に大量の資金を供給する量的金融緩和の導入などが指摘されています。