サムスン、有機ELテレビへの投資中断

 韓国のサムスン電子は有機ELテレビについて、専用パネルの量産ラインを2014年中に設置する計画を中止するなど、投資を中断するそうです。

 サムスンは忠清南道・湯井の工場に小規模のテレビ用有機ELパネル生産ラインをつくり、2013年6月に有機ELテレビを韓国やアメリカ市場に投入しましたが、高価格がネックとなって販売が伸びませんでした。なにしろ、55型で150万円というのですから当然でしょう。世界的に景気が低迷している状態で、100万円を超えるテレビに需要があるとは思えません。おまけに消費電力が大きいとも聞きました、400~500Wだとか。本来有機ELは、理論的には低消費電力なのですが。

 有機ELディスプレイは液晶やプラズマディスプレイなどに代わる次候補の薄型ディスプレイとして期待されていましたが、大型化・低価格化が難しく、ソニーが2010年に国内市場から撤退。東芝とパナソニックの共同出資会社も携帯電話向け小型有機ELパネルの量産を延期していました。

富岡製糸場、世界文化遺産への登録を勧告

 群馬県の「富岡製糸場と絹産業遺産群」が、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関に世界文化遺産への登録を勧告されました。

 富岡製糸場は明治5(1872)年に、産業の近代化を急ぐ明治政府が西欧から最新技術を導入して、群馬県富岡に設立された日本初の本格的な器械製糸工場です。養蚕技術を独自に改良して大量生産を実現、日本のみならず世界の絹産業の発展に貢献しました。が現存しており、敷地全体が国指定の史跡、初期の建造物群が重要文化財に指定されています。
 昭和62年まで現役の製糸場として稼働。操業停止後も所有する片倉工業(東京)が「貸さない・売らない・壊さない」の社訓を定めて保全に努めた結果、和洋折衷の様式で建てられた木骨れんが造りの繰糸所、繭倉庫などなどが、開業当時の状態でほぼ完全に残されています。

 事前審査をするユネスコの諮問機関・国際記念物遺跡会議(イコモス)は26日に公表した勧告で、「富岡製糸場と関連資産は、日本が近代工業化世界に仲間入りする鍵となった」と、保存状態の良さと共に高く評価しています。

 登録勧告から一夜明けた27日は大型連休最初の日曜日と重なった事もあり、過去最多となる4972人が訪れるなど、地元は文化遺産フィーバに沸いています。

アップルが5四半期ぶり増益

 アップルが23日発表した2014年1~3月期決算によると、純利益は前年同期比7・1%増の102億2300万ドル(約1兆480億円)で5四半期ぶりに増益となったそうです。

 主力のスマートフォン「iPhone」の販売が中国や日本で好調に推移し、販売台数は前年同期比16・8%増の4371万台で、売上高は4・7%増の456億4600万ドル(約4兆6800億円)でした。しかし、タブレット型多機能情報端末「iPad」の販売台数は1635万台と、16・0%減になっています。

 また、アップルは2015年末までに実施予定の自社株買いや増配などによる株主還元策について、自社株買いの規模を当初の600億ドルから900億ドルに、四半期の配当は従来より約8%増やす事で当初計画の計1000億ドル(約10兆2500億円)を1300億ドル(約13兆3250億円)超に拡大すると発表しました。

 スマートフォンの市場自体が頭打ちで、これ以上大きく伸びることはないでしょう。伸ばそうと思うなら、競合他社のシェアを奪うしかありません。

三菱UFJニコスで情報流出

 クレジットカード大手の三菱UFJニコスの発表によるとは、会員向け専用サイトがオンライン情報の暗号化プログラム「オープンSSL」の欠陥を狙った不正アクセスを受け、延べ894人分の個人情報が流出した可能性があるそうです。この欠陥を標的にした不正アクセスの具体的な被害が明らかになるのは初めてです。

 オープンSSLは、インターネットショッピングやネットバンキングなどで広く利用されているデータ暗号化ソフトです。クレジットカードの番号や住所、電話番号などを暗号化し、通信販売事業者や銀行などがネット上での決済などの際、利用者に提供していますが、2年前から欠陥が指摘されており、同ソフトを提供するウェブサイトが7日に欠陥を公表し、修正した最新版を公開していました。

 三菱UFJニコスが11日朝、不正アクセスに気付き、サイトの利用を停止して調査を開始。9~11日に不正アクセスがあった可能性があることが判明。ただし、カード番号やパスワードが流出しておらず、不正利用の可能性は極めて低いという事です。

日本初のH5N8型

 農林水産省の17日発表によると、熊本県多良木町で発生した高病原性鳥インフルエンザについて、死んだ鶏から採取したウイルスを解析した結果、今年に入って韓国で大流行した「H5N8型」と判明したそうです。

 日本では初めて確認されました。同省家きん疾病小委員会委員長の伊藤寿啓・鳥取大教授は「韓国から渡り鳥などによって持ち込まれた可能性が出てきた」と指摘しています。

 韓国農林畜産食品部は今年1月17日、全羅北道高敞(コチャン)郡のアヒル農場において高病原性鳥インフルエンザの発生を確認したと発表。検査の結果、ウイルスは高病原性鳥インフルエンザ(H5N8亜型)であることが判明。封じ込めを図った韓国政府でしたが、アヒル、カモに続きニワトリでも高病原性鳥インフルエンザが発病し感染地域も南北に広大。3月末までに約1200万羽を殺処分するほどの大流行となっていました。ただし、人への感染は報告されていません。

 日本では多良木町の養鶏場で発生、殺処分した鶏計11万2000羽の埋却と、鶏舎の消毒などの防疫措置を16日に完了し、今の所新たな感染報告はありません。

統一球問題でミズノが説明

 14日に都内で開かれた日本野球機構(NPB)の臨時理事会に、プロ野球公式球の製造元である美津濃株式会社(ミズノ)の水野明人社長らが出席。プロ野球の公式戦で使用している統一球の反発係数が基準を上回り、飛びやすくなっていた問題について謝罪するとともに、社内調査の内容を説明しました。

 NPBの井原敦事務局長によると、ミズノは反発係数が上がった原因として、ボール中心部のゴム芯を巻くウール糸の含水率が下がっていた可能性があると説明したそうです。ウールは中国の工場で保管されていたが、乾燥していた場合、含水率が規定より下がることがあるという事です。

 この問題、3月29日に今季初めて行われた抜き取り検査の結果、反発係数の平均値が、アグリーメント(申し合わせ)で定められている基準を上回り、飛びやすくなっていた事が判明したと、今月10日にNPBが発表したのが始まり。昨年同様の問題をNPBが隠蔽していたことが発覚し、当時のコミッショナーが辞任に追い込まれました。しかし、今回は密かに仕様が変更されていたとか、そう言う事は無いようです。NPBの発表も迅速でした。

小保方氏、反論会見

 理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの小保方晴子ユニットリーダー(30)は9日、STAP(スタップ)細胞の論文問題が発生して以降初めて公の場に姿を現し、大阪市内のホテルで記者会見しました。

 小保方氏は会見の冒頭、「私の不勉強、不注意、未熟さゆえに多くの疑念を生みました」と謝罪。ネイチャーの論文の核心部分に改ざんと捏造があったとした理研調査委員会の最終報告については、「実験は確実に行われており、悪意をもってこの論文を仕上げたわけではない」と反論しました。

 小保方氏は「STAP細胞は200回以上作製に成功しており、真実です」と訴え、調査委が「実験ノートが3年で2冊しかなく、どんな実験だったかを追跡できなかった」と指摘した点に関しては、「調査委に提出したのは2冊だが、実際にはもっと存在する」と説明しました。改ざんにあたると判断された遺伝子データ画像の切り貼りについては、画像の加工は認めたものの、「切り貼りしてもしなくても、データから得られる結論が変わらない」と改ざんを否定しています。

 200回以上制作に成功しているのに、追試の成功例が無いのは何故か?。制作過程に余程職人芸が要求されるのかもしれませんが、そうであれば、外部の専門家に立ち会って貰い、実際にSTAP細胞を作成してみせるのが一番の近道と思われます。STAP細胞の存在さえ証明できれば、論文問題は悪意の無いミス、本人の未熟さで済むでしょうが、出来なければ捏造です。

井上尚弥、プロ6戦目で世界王座

 世界ボクシング評議会(WBC)ライトフライ級タイトルマッチが6日、東京の大田区総合体育館で行われ、同級4位で大橋ジム所属の井上尚弥(20)がチャンピオンのアドリアン・エルナンデス(28 メキシコ)を6回TKOで破り、日本選手最速となるプロ6戦目での世界王座を獲得しました。

 これまでの最速記録は、現世界ボクシング協会(WBA)世界ライトフライ級チャンピオンの井岡一翔(25)が持つ7戦目でした。

 井上尚弥は小学校1年の時にボクシングを始め、中学校3年のときに行われた第1回全国U-15大会で優秀選手賞を受賞。新磯高校(現・相模原青陵高校)1年でインターハイ・国体・選抜の三冠を達成し、アジアユース選手権でも銅メダル獲得。2年次には全日本アマチュア選手権で準優勝。3年時にはインドネシア大統領杯で金メダルを獲得、世界選手権でベスト16。インターハイと全日本選手権で初優勝し、高校生初のアマチュア7冠を達成しました。しかし、ロンドンオリンピックの予選では決勝で敗退。その後プロへ転向、大橋ジム入りの発表会見では井岡一翔(井岡)が持つ世界王座最短奪取記録の更新を宣言し、今回宣言通り6戦目で世界チャンピオンとなりました。

 オリンピックの予選で敗れプロへ転向、世界王座最短奪取記録を更新と、井岡と同じパターンですね。井岡のような、それ以上の活躍を期待したいです。